エッセイ:日本語の縦書き・横書き

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この間、ある授業のレポート課題で「レイアウトを縦書きにして提出しろ」っていうのがありまして・・・。

なんでわざわざ縦書きにせんといかんのや!めんどくせえ!と思ったんですが、
同時に、ふと「そういえば、日本語は縦にも横にも書けるのは素晴らしいよなァ」とも思ったので、縦書きと横書きについてだらだらと書いてみることにします。

 

パソコンで縦書きといえば「一太郎」。
今は普通にできますが、昔のWORDは縦書きは出来なかったんですよね。

当時は日本語のような複雑な言語を扱うだけのメモリ空間に乏しかったため、ローマンアルファベットと数字といくつかの記号しか使えなかったんです。
その流れで、日本語もパソコンでは横書きしか扱えない時代が長く続き、さらに英語との親和性の良さからも横書きが増えてきたと・・・。
たまにありますが、縦書きの英語とか見にくくてしょうがないですよね。

例えば小説や新聞などは大体縦書きになってますけど、縦書きはなんというか、隣の文字が目に入りにくいように思います。
逆に横書きは、下の方の文字に目がいきやすい気がします。
個人的な感性かも知れませんが、情報を拾うには、多分、横書きの方が把握しやすいんじゃないかと考えます。

視線の移動に関しても、おそらく上下より左右の方が速いんじゃないでしょうか。
私たち人間は地上0mで生きてますから、水平のラインで目を動かして情報を認識してきました。
そう考えると、日本語のような縦書きは不自然なものかもしれません。

右から左に文字を書き進めると、書いた文字を手で汚してしまうし、書道のように筆を高い位置に持っていればそんなことはないですが、普通にペンを持って書けば、書いた文字の上にすぐ手が来てしまいます。横書きで上から下に書けばそんなことは起こらない、という点からみても不自然なのかも知れません。

テストの際にも色々感じることがあります。
国語にしろ英語にしろ、試験問題を解く際には、まず問題文を全て瞬時に読み進めて、その場で解答できる簡単な設問は即座に解答して負荷を減らし、次に、文章中で探しておくべきキーワードを把握し、さらに全体に関わる設問に関して把握して、文章の読み方にバイアスをかけます。
その後、問題文をまた最初から読み進めていきますが、当然のことながら要旨の理解はしますが、あくまで試験というのは高得点を取るために解答するわけですから、最初にかけたバイアスに従って、局所的に重点的に読む部分もあれば、そうでない部分も出てくるわけです。
で、読んでいく過程で、通常の文章読解ではしない作業を順次していきます。
まぁ、いわゆるマーキングってやつです。
重要なワードやセンテンス、論理の展開、筆者の主張、それを裏付ける具体例、一般論に対する疑問といったものにチェックをしていって、同時に、設問に解答していく。
だから私が解いた問題文を後から見ると、記号とか矢印とかラインとか○囲みとかがついています。

これをするときにも思いましたが、縦書きの日本語は分かりにくいとまでは言わないですけど、横書きの方が遙かにやりやすいという点。
視線の運動特性に加え、縦線より横線の方が引きやすいという、腕や手の運動特性も関係しているんでしょうか。
またそれ以上に、脳のパターン認識にも起因するところがありそうです。

つまり、マーキングした位置をある程度記憶していくわけですが、縦書き文書ならば、情報のまとまりを列単位で左右に記憶しますが、横書きなら、上下の位置で記憶する。
このとき、上下方向の方が優秀ではないか。ということです。

これらの特性により、横書きの方が情報の把握に適しているのではないかという提言をしてみます。

・・・はい、なんかそれっぽく書いてみましたが・・・w

でも縦書きがダメっていってるわけでもなく、縦書きには縦書きの良さがあると思います。

例えば小説のファンタジーやミステリー。
これらは先が読めないからこそ楽しみがあるため、横書きで先読みしてしまうと面白さが半減してしまいます。
楽しみにしてた映画やドラマの結末を言われると腹立ちますよね。
この点において縦書きだと、飛ばし読みが難しく、文章を一列ずつ抜き取って読もうとするため、その状況を脳内で想像し易くなり、私的な言葉で言うと「その本の世界に入りやすい」ように思います。

まぁこれも私個人の勝手な意見なわけですが・・・。

まとめると、縦書き・横書き、それぞれに良さはあるよね!、ってことです。
きっと縦書きのレイアウトを指定してきた教授は縦書きが好きだったんでしょう。

なんというか、こういうどうでもいいことをちょっと深く考えるのって楽しいですよね。って話でした。

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コメント(2)

久しぶりで、こんにちは。

横書きの記事、ツツーッと読ませてもらいました。はい、読みやすかった
です。ww もしこの記事が縦だったら、この「軽さ」「明るさ」は出るだろ
うかと思ってみました。段落がどうなるかにもよりますが、もっとシリア
スになっていたかもしれません。(今度Word文書で縦にして試してみてく
ださい。)

いろいろな観察を興味深く読みましたが、一つ忘れていることがありま
せんか。それは、第二次世界大戦前後までは、新聞記事さえ日本語を横書き
にする場合、右から左に書いていたという事実。「縦のものを横にもしない」
という表現は、「面倒くさがり」を揶揄する言葉ですが、日本人は縦のものを
横にするときわざわざ方向を変えて日本語表記の原則にあわせていたなんて、
律儀です。

先日第二次大戦の記事を古い新聞のコピーで見る機会があったのですが、
見出しが右から左だった!驚きました。今でも、時々看板などにその名残が
あります。この特徴を使ったミステリーを読んだこともあります。

何故そんなことが可能なのか。タテにもヨコにも左右どちらからでもOK。
節操がないのか、それともモーレツに柔軟性があるのか。もちろん「一
番読みやすい・書きやすい」方向は内容にもよると思いますが。どう思い
ますか。

最近、再び日本語論が活発です。面白くなってきたテーマです。

ではまた。KK

。すまいざごうとがりあトンメコ

はい、読みにくいですね。
確かに縦書きはちょっと堅苦しいというか、厳正な感じがしそうですね。
未だに右から左に文字が書かれている車などを見かけることがありますが、やはりちょっと不自然に思えます。

>節操がないのか、それともモーレツに柔軟性があるのか。
どちらとも言える気もしますが、日本語はかなり使い勝手が良いように思います。
「ふわふわ」などといった表現は、英語にはないと聞きました。
他の言語をしゃべれるわけではないのでアレですけど、日本語が一番いいんじゃね?って良く思いますw
日本語+英語が世界最強じゃないかと!
完全にうぬぼれですかねw

どうでもいいこと考えるの面白いですよね!

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